みなさん、こんにちは。暑いですね。このむしむしした空気、慣れているとはいえ、 快適とは言いがたいですね。しかも、国会の議員会館の事務所は、とにかく暑い。28 度にまで気温があがらないと空調そのものがONにならないので、大変です。そこで昨 年から湿気をとる機械を買って部屋に置くようにしました。気温は下がりませんが、 不快感は落ちます。これで、今年の夏もなんとか乗り切ろうと思います。
さて、本日6月20日は、実は、「世界難民の日」。あまり多くの方に知られていませ んが、今日は、世界中にいる難民の皆さんの境遇に思いをいたし、自分たちに何がで きるか考える一日です(余談ですが、いま国連難民高等弁務官のルベルス氏が来日 中です。昨日、国連大学のレセプションで再会しました)。
私は今政治家として、難民問題にかなり真剣に取り組んでいます。海外の難民のみなさんを救うためにどうするか。日本に来る難民のみなさんへの待遇をどう改善する か。これらのテーマを日々考え、また、難民支援関係者の方々のご意見・ご教示をい ただきながら、活動しています。
私と難民問題との出会いは、高校2年生の時にさかのぼります。確かある土曜日だっ たと思いますが、私は高校の2つ上の先輩(当時大学1年生)で非常によく社会のこと を勉強をしている人から誘われて東京弁護士会の建物で行われたセミナーに参加した のです(私は「仮病」を使って学校の授業を休みました。先生、すいませんでした !今はじめて白状しました)。
そのセミナーの講師は、確か久保田洋さんといって、当時国連人権小委員会の委員長 だったと思います。高校生からみれば立派な「おじさん」ですが、今考えれば大変若 くして国連で活躍されていた数少ない日本人だったと思います。
私を誘った先輩は、大学入学後人権問題をかなり真剣にやっていて、アムネスティー インターナショナルや弁護士会の活動について関心をもっており、それでセミナーを 知ったようでした。当の私自身は、ほとんど何もわかっていなかったはずで、もしか したら学校を休む格好の機会と思って参加したのかもしれません。
しかし、久保田さんの講演はかなり衝撃的でした。まず、かなり英単語を話しの中で使っており、びっくりしたことを記憶しています。さらに、国連での人権に関する議論や難民問題について詳細に語られたのですが、学校の授業では全然教えられない内容で感銘を深くしました。このときが最初に私が難民問題をまともに聞いた瞬間でした。
講演会終了後、先輩は「せっかくきたんだから」と私の手をひっぱって講演者席まで 連れて行き、私を久保田さんに紹介しました。久保田さんは高校生の私をじっとみ て、「若いのに人権問題に関心をもってくれてありがとう。しっかり勉強して国連で 一緒に働けるようになれたら、いいな。」と激励してくれました。私は、かなり感動 しました。久保田さんは確か大柄で、非常にカリスマもありました。感動した私は帰 途、本屋で「国際法入門」(一番薄いやつ)まで買いました(後で友人に、気が 狂ったかと思われましたが)。
その久保田さん、実はその後私が大学生になってから、事故で亡くなってしまいまし た。本当に残念です。生きておられれば、今頃日本の人権問題の権威、あるいは国連 の幹部になっておられたことは間違いないと思っています。
そして、その後私に一番難民問題を教えてくれたのは、NGOピースウィンズ・ジャパ ンを創設した私の留学時代のクラスメートの大西氏でした。98年暮れに博士号を取得 して帰国した私は九州の宮崎国際大学講師となりましたが、翌年、東京で彼と再会。 意気投合した瞬間に、「遠山おまえ一緒にイラク行くか?」という一言を投げかけら れ、2000年2月に、(先日太田幹事長代行と一緒に行った)クルド人自治区に初めて 連れて行ってもらいました。
そのクルド人自治区、当時、3年前は今よりももっと状況が悪く、冬という季節のせ いもありましたが、多くの国内避難民が悲惨な生活を送っていたように思います。私 は生まれて初めて難民キャンプというものを体験し、それ以来、ずっと難民問題に関 わっていくことを決意しました。
ピースウィンズの大西氏や、その他のスタッフには、先日の視察でも大変お世話にな り、心から感謝しているのですが、今国会議員として難民問題に関わる私の「原風 景」に彼らがいるという意味で、私は深く深く感謝しています。
話が、too personal になってしまいました。
人間は誰しも「失うこと」をもっとも恐れるわけですが、難民はまさにすべてを失っ た人々です。自分の母国さえ、失ったのですから。今日だけでも、その人たちの苦し みに思いをいたし、自らのできることを考えてみていただけたらと思います。
追記:明日・明後日と、横浜赤レンガ倉庫1号館で、難民のためのチャリティ・アー トフェスティバルが開催されるとのこと。ご関心のある方は、行ってみてください。 詳細は、http://www.peacetune.org/event/tre/index2.html をご参照ください。