デイリーメッセージ

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追悼:沢たまきさん、デメロ氏

みなさん、こんにちは。ご無沙汰しておりました。今年の夏は、もう衆院選も間近と いうことで、担当している沖縄や東京を頻繁に往復しています。また、党の青年局長 という立場やイラク視察をしてきた議員の一人として、それ以外の地域に出かけて講 演や街頭で訴える機会も多くなってきています(昨日は、長野県長野市、明日は福 岡、そして明後日から沖縄です)。今日、久しぶりに自分の国会事務所のPCに向 かって、このメッセージを書いている次第です。

まず、参議院の大先輩であり、大変にお世話になった沢たまきさんが突然逝去された ことについて、一言書きたいと思います。

沢さんの訃報は、私は8月10日の朝に知り ました。本当に突然のことで、ショックで、すぐ東京都本部代表の山口なつお参議院 議員に電話をして事情を聞きました。その日の早朝に浴室で亡くなられたとのことで した。「あんなに元気だったのに・・・」と私はそれ以上の言葉が浮かびませんでし た。

私はこの約1年間、国会開会中はほとんど毎日沢さんと顔を合わせていました。とい うのも、沢さんも私も国会対策委員会の副委員長で、毎朝の国対会議で必然的に会う のです。席も偶然ですが、隣でした。沢さんは、いつも明るく、はきはきしていて、 周囲を和ませ、また明るくする方でした。私のことは、(なぜか)「彦ちゃん」と呼 ぶのです。今までの人生で(私の名前の)清彦の最初の文字の部分を呼ぶ人は多 かった(イギリスでも私はKiyoで通っていました)のですが、後ろの「彦」で呼 んでくれたのは、沢さんだけでした。

しかも、沢さんの声は大きい。ジャズ歌手特有のハスキーボイスで、「彦ちゃん !」と呼ばれると、私もなんというか、しどろもどろになって、「はい、なんでしょ うか?」なんて、答えていました。特に、国会の廊下で後ろから呼ばれると、回りの 人もくすくす笑っているし、聞こえないふりして立ち去るかどうか悩んでいると、も う一回「彦ちゃん!」と聞こえるので、振り向いてばっと走りよったりしたこともあ りました。そして、沢さんには、「彦ちゃん、いくつ?え、34歳。それじゃ、私の息子より若いじゃないの!がんばって」とも、言われました。

また、沢さんは、思ったことをズバッと言う政治家で、かつ自分に理解できない ことがあると、どんな場所でも、「それは、どうしてそうなるの?」と率直に聞く方 でした。人間、正面きって、核心を突く質問を聞かれると、意外と弱いものです。特 に政治家は、わかるようなわからないような話をする人も多い(?)ですから、沢さ んの存在はひときわ光るものがありました。

その沢さんが来年までの任期を残され、亡くなられました。党にとっても、国会に とっても、政界にとっても大きな痛手ですが、私にとっては、もう誰も「彦ちゃん !」と国会の廊下で呼んでくれない、なんというか永田町の母を失ったようで、悲し い気持ちになります。

しかし、落ち込んでいるわけにもいきません。それこそ、ここで元気をなくしたら 「何やってんの!」と叱咤するハスキーボイスが聞こえてきそうです。若い議員の私が、沢さんの分まで戦うという決意で、これからの厳しい選挙戦をやりぬきたいと 思っています。

それから、先日もう一人私の敬愛する方が、亡くなりました。非業の死といってもい いでしょう。イラク国連事務総長特別代表のデメロ氏です。私がデメロ氏を知ったの は、3年前にさかのぼります。当時、宮崎国際大学講師の時代、NGOのアドバイ ザーとして東ティモールを訪れ現地調査をしましたが、その折、東ティモール国連暫 定統治機構の代表を務めていたのが、同氏でした。

私は一介のNGOアドバイザーに過ぎませんから、デメロ氏と直接面識はありませんでした。しかし、私が接する現地の国連スタッフの話などから、このブラジル出身の たたきあげの国連職員が21世紀の平和構築・復興支援の指揮者として、非常に有能で あり、また、人柄も非常に誠実であることがよくわかり、ひそかに尊敬の念を抱いた のを覚えています。

また、帰国してからデメロ氏の国連安保理での演説・報告等を文書で読み、ますます 彼の見識と貧しく苦しんでいる民衆の側に立つ精神に感銘を深くしました。本当に、 将来国連を背負って立つ「国際的指導者」の模範だと思いました。

その彼が先日のバグダッドの自爆テロで殺されました。母国を遠く離れ、縁もゆかり もない国で、その国の民衆のために働いていた彼は、どんなにか、無念だったことで しょう。このテロ行為は、許されざるものです。国際社会の善意と総意に基づいて、 イラクの民衆を助けるために働いていた国連職員に対し、あのような卑劣な武力攻撃を実行するとは、もはや実行した人間たちは異常であるとしか表現のしようがありません。

イラクの治安状況は、私が知っている限り複雑な様相を呈しています。イラク全体で みると、かなり安定している地域と、悪化している地域があります。首都バグダッド は、全体ではないにしても、いくつかの区域では非常に危険な状態だと聞いていま す。その背景には、イラクに国外のテロリストが集まってきているという事情がある ようです。すでに新聞も一部報道していますが、サウジアラビア、シリア、ヨルダ ン、イランなどの隣接国から、実体上政権不在のイラクにテロリストが入り込み、米 軍や国連等を狙った攻撃をしかけているという情報を、私も複数の筋から得ていま す。

こうなってくると、米英軍vsサダム残党という次元から、国際社会vs国際テロリ ストという次元に、事態が移っていることになり、今後の対応はかなり難しくなると 思われます。しかし、一点確認しておかなければならないのは、テロリズムに勝利を もたらすことは、絶対許してはならない、ということです。ちょうど国連本部への爆 弾テロの翌日、東京新聞を読みました。東京新聞は、かねてより政府の対テロ参加に 批判的だったという印象でしたが、その日の新聞コラムも社説も、「テロは、日本に とって対岸の火事ではない」という主張で、少々驚きながらも心強く思いました。

日本は平和憲法を持っていますから、自衛目的以外で武力行使することはできませ ん。海外の戦争に参加するということは、許されません。しかし、テロはゆゆしき国 際犯罪であり、その撲滅のために、憲法の枠内で許容されたあらゆる手段を使って参 加することは、私は国連加盟国の一員である日本にとって当然の責務であると思いま す。

私自身、デメロ氏が活躍していた東ティモール、イラクにそれぞれ2回行ったことが あります。ああいう危険な地域に長期間滞在して、人道のために働くということ、そ して最後に心無きテロリストの凶弾に倒れてしまったということ、私はデメロ氏やそ の他おなじような形で人生を国際平和にささげた人の胸中を思い、自分のできる平和 貢献というものに今後も全力で取り組んでいきたいと思っています。

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