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民主党代議士:これが「けじめ」とは

みなさん、こんにちは。今日も、深夜に自宅のパソコン向かっています。長い1日の あとで、すぐ寝たほうが良いと思いつつ、書きたい衝動を抑えられません。例の古賀 衆議院議員のことです。

<あきれた街頭演説>
今朝(というかすでに昨日の朝)、学歴詐称疑惑の渦中にある古賀議員は渡米して調 査した結果を地元福岡での街頭演説で報告するとともに、民主党は離党するが議員職 にはとどまること、次の総選挙まで歳費を受け取らないこと、国会閉会中に米国の大 学に通って卒業のために単位をとること、などを表明しました。

私は昨夜メルマガを書きながら「いやな予感」(=議員辞職を拒むのではないかとい う直感)を抱いていましたが、本当に的中してしまいました。

まったく、あきれた街頭演説としか言いようがありません。きっと彼に投票した有権 者の多くはやりきれない失望感を抱いているでしょう。そもそも泣いて話したことか らして、公人としての自覚が足らず、国会議員としての資質を欠いています。本人は 感極まって泣いたのであって計算されたパフォーマンスだったとまでは思いません が、しかし世間が注目しているのは憲法によって国民全体の代表者と規定された職責 にある彼が、経歴を詐称した疑いについてどのような「けじめ」をつけるのかという 点であって、涙ににじむ彼の誠意などは極論すれば何の関係もないのです。

<発言に愕然>
古賀議員の街頭演説を夕刊で読み、私は愕然としました。「この問題に私自身どうけ じめをつけるか考えた。民主党に迷惑をかけてはいけない。まず一番に党籍を辞職さ せていただく」と彼は発言しています。自分を応援してくれた有権者にではなく、 民主党に迷惑をかけたくないから離党する、と平然と言ってしまうこの感覚。民主党 はどういう基準で彼を公認したのでしょうか。

また、次の総選挙まで国会議員としての報酬を受け取らない、ということを言ってい ますが、理解に苦しむ発言です。国民は、別に彼の議員歳費を問題にしているのではなく、彼が議員という立場に適しているかどうか、今回の問題を通して疑念を抱いているのであって、「給料は国民の税金からもらいませんから、かんべんして、議員という身分を維持させてください」と言われても、筋違いも甚だしい主張です(ある評論家が、新聞で「勘違いしている」と批判していたとおりです)。これは、解釈の仕方によっては、「私は国民の税金を使わせていただくにふさわしくない人間だ」と自ら認めているのであって、それなのに「議員だけは続けさせてくれ」というのは、全くの矛盾だと指摘したいと思います。

<国会議員をなめている?>
それから、「国会閉会中に渡米してペパーダイン大学の単位を1つでも2つでも取得 したい」とも言ったようですが、もうここまでくると「なんだ、そりゃ!」というし かないし、ちょっと考えてみると「国会議員の仕事をなめているのか」と怒りさえわ いてきます。

国会議員でも大学や大学院に通ってはいけないとは言いません。公務・政務・党務を しっかりこなす合間に一生懸命勉強するのはいいことでしょう。しかし、古賀氏の問 題は、上の発言を選挙中には、全く有権者に言ってないことです。渡米して大学の授 業に参加して単位を取るということは、知る人ぞ知る、非常に時間と労力のかかる作 業であり、彼はその間国民の代表としての仕事をおろそかにするであろうことは明々 白々です。これは、選挙であれば有権者が当選者を選ぶ際の重要な判断材料になるも のなのに、彼は当選後に言い出しています。これは新たな欺瞞とさえいえます。

またある識者が新聞で指摘していましたが、民主党を離党して給料ももらわないで、 いったい何ができるのか、という問題もあります。国会議員としてまともな仕事がで きないことは明瞭であることを自覚しているのでしょうか。「仕事はできないけど、 立場だけくれ」とは、都合のよすぎる話です。

<「卒業」は思い込み?>
しかし、それにしても不可解なのは、彼は19単位も卒業するのに足りなかったのに、 本当に「卒業した」と「思い込んでいた」のでしょうか?私も6年海外留学し、他の 日本人留学生も100人以上知っていますが、自分が卒業にはるかに及ばない状態なの に「卒業した」と思いこんでいるおめでたい人には会ったことがありません。彼は よっぼど○○なんでしょうか(○○にどんな文字を入れるかは、読者にまかせま す)。彼の顔を見る限り、そんなに常識はずれでもなさそうです(というか、聡明な 印象ですよね)から、意図的に詐称したと推測するのが普通でしょう。

国会議員になるために、大学卒業という資格は要りません。しかし、それでは格好悪 いということで、もし卒業していないことをわかっていながら足がつかないことを見 越して詐称したとすれば、かなり悪質であり、これは公職選挙法に抵触する可能性が あります。

公職選挙法第235条によると、当選する目的で職業・経歴等について虚偽の事項を公 にした場合、2年以下の禁固または30万円以下の罰金を科されます。鈴木宗男氏問題 の際に私はメルマガに書いた記憶がありますが、議員の身分は自ら辞職しない場合、 なかなかやめさせることはできません。しかし、上記の罪で告発され確定した場合 は、自動的に当選は無効となり、古賀議員は失職します。この場合焦点は、大学卒業 と公表したことが虚偽事項であることを本人が認識していたかどうか、つまり詐称の 意図の有無になります。もし、そういう意図があったと認定された場合、古賀氏は議 員でとどまりたくても失職する可能性が大きいのです。

それにしてもそんな情ない裁判で訴えられるのなら潔く辞職したほうが良いので はないでしょうか。それとも、古賀氏もそして今日離党を受け入れた民主党執行部 も、裁判で時間稼ぎをして補選をやらせず、対抗馬で今落選中の山崎拓氏復活を阻も うという魂胆なんでしょうか。だとしたら、非常に不遜で僭越な話です。誰を自分た ちの代表として国会に送るかということは、あくまでも有権者が決めることです。 「政治活動を続けたい」というのなら、再び選挙をして信を問うべきでしょう。

<問われる民主党の対応>
古賀議員は、すでに民主党所属ではなくなっています。与党は、本人が辞職しないの なら「議員辞職勧告決議案」を国会に提出することを検討しています。与党の賛成多 数で可決可能ですが、国民は民主党がどういう対応を取るか注視するでしょう。これ で決議に反対するようなら、民主党が望む政権交代ははるかに遠のくのではないで しょうか。

ちなみにこの決議が可決されても、強制力はないので、あくまでも「やめたほうがい いぞ」と勧告するだけです。しかし、それでも議員職に固執した場合、すでに述べた ような公職選挙法違反の疑いで告発される可能性が大です。そして裁判。罪が確定す れば失職。

そこまでやるのでしょうか。私は今回の件で、国民の政治家全般に対する不信が増大 することを深く深く懸念しています。古賀さん、再考してください。

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