デイリーメッセージ

« 前の記事 | デイリーメッセージメインへ | 次の記事 »

予算概算要求:与党と野党の違い

みなさん、こんにちは。毎日蒸し暑いですね。気温はともかく、湿度が高いのでまいります。私は8月のお盆明け、参院ODA調査団の一員としてタイ・インドネシアの視察に行く予定なのですが、両国とも強烈に暑いとか。体調を整えて万全の準備をしなければ、と思っているところです。

<予算の編成に向けて動く公明党>
国会議員の仕事は多岐にわたりますが、一番大切な仕事の一つが「予算編成」になります。国会の委員会でも予算委員会が「花形」委員会なのは、それを象徴しています。国の運営の財源は、税金であり、その税金は国民のみなさんからいただいております。この大切なお金をどう使うかを決める、これが予算編成になりますが、その具体的な案のたたき台は政府が作ります。

予算編成のプロセスを見ると、実はここに与野党の大きな差があることがわかります。各省庁の来年度予算(つまり、今で言うと来年4月から1年間の予算)の組み立ては意外と早く始まり、だいたい8月ころから本格化します。各省庁別に予算組みをしていき、それを財務省に提出。財務省は査定を経て、財務省案としての予算案を年末に提示します。この財務省案に与党からの修正を加えたものを政府予算案として閣議決定して、年明けの通常国会に提出し、衆参両院の予算委員会での審議を経て(たいてい3月下旬に)正式の日本の国家予算として4月から執行されるわけです。

野党の議員は、基本的にこのプロセスの中で関与できるのは、国会に政府案が提出された後の委員会審議だけになります(つまり、来年春)。それに対し、与党は各省庁が予算案を作る前に各省庁に党として要望することができますし、財務省案に対しても修正等を加えることができます。ですから、選挙も終わり野党のみなさんはほっとしているこの時期に、来年度の予算にどのような具体的政策を盛り込むか、かなり真剣に検討し、党としての方針を示さなくてはならないのです(もちろん、後の段階で追加要望をすることはできますが、早いにこしたことはありません)。

<党の部会が各省庁に重点政策を提示>
さて、それでは公明党が来年度予算へ向けてどのような予算要望を行っているか、ご紹介します。全ての省庁に行っていますが、全部紹介することはできませんので、私が部会長代理をしている厚生労働部会を例にとってみます。

ちなみに、日本の各政党は省庁に対応する党の「部会」という組織をもっています。部会の役割は、日ごろから対応する省庁の法案や政策について勉強会をもったり、検討したり、法案審議したりしますし、また党側のイニシアティブで政策提言をまとめたり、有識者を呼んで意見を聞くなど、政策関連の作業は何でもするところです。今厚生労働部会の部会長は福島豊衆議院議員で、厚生労働行政一般についてバリバリの政策通です。私は最近厚生労働に携わりはじめたひよっこで、たまたま委員会で理事をしているので、部会長代理となっております。あと、部会の所属議員はやはり「福祉の公明党」の伝統がありますから、大変多く(これは任意で誰でも入れます)、他の部会を圧倒するマンモス部会になっています。

<厚生労働部会の重点要望>
さて、2005年度へ向けて公明党厚生労働部会が厚生労働省に提示した重点政策リストは「長い」です。分野だけでも8項目あります(1.年金、2.医療、3.介護、4.児童家庭福祉、5.障害者福祉、6.雇用(労働)、7.食品安全対策、8.その他)。そしてこの8分野それぞれに具体的政策項目が掲げられており、その総数はなんと51あります。そしてさらにその51項目の中にはサブ項目が10以上もある場合がありますから、具体的政策の数としては100に近いと思います。

この非常に多くの項目の中で公明党が最重要としているものだけ見てみます。

○ 新たな無年金障害者に対する給付の創設
○ 健康づくり対策(健康フロンティア戦略)
○ 小児救急医療体制の充実
○ 救急医療体制の充実
○ 介護予防10ヵ年戦略の着実な推進
○ 介護保険制度の適切な見直し
○ 新エンゼルプランにかわる新たな「次世代育成プラン(仮称)」の策定
○ 障害者雇用施策の推進
○ 若年者失業対策の充実
○ 働く女性のための雇用支援策の充実

さらにこの中で私が党青年局長として最も力を入れている若年者失業対策の個別項目を下に記します。
○ 若年者失業対策の充実
・ 「若者自立・挑戦プラン」の強化とフリーター・無就業者(ニートを含む)に重点を置いた総合的な雇用対策の実施
・ 教育と雇用行政の連携強化、学校教育における職業教育の充実
・ インターンシップ制度の推進、トライアル雇用の推進
・ 若年者ジョブサポーター拡充による新規学卒者雇用のミスマッチ縮小
・ 日本版デュアルシステムの推進に関わる支援
・ ジョブカフェの整備と拡充
・ 「日本版ラーンダイレクト(草の根eラーニング)」の導入と推進
・ 「YES?プログラム(若年者就職基礎能力支援事業)」の導入と推進

以上、こんな感じでかなり具体的な中身に踏み込んで公明党は政府に要望を伝えています。そして私たちの要望は、省庁が作る最初の予算案に反映されていくことになります。再度しつこく書きますが、この作業は野党にはできないことなのです!

<面倒くさいことをやること=成果を出す>
今日は、ちょっと堅い話で、肩がこっています。(うーん)しかし、私のメルマガを読んでいると「政治家の仕事って楽しそう」と誤解されることがまれにあるので、たまには堅い仕事の中身を証拠として書きました。とにかく議員の仕事の大半は、「面倒くさいこと」が多いです。が、政治の世界に限らず、成果を出すということはどれだけ「面倒くさいこと」を積み重ねたかによるのだと思います。 以前大学の講師をやっていたときに、あるベテランの教育関係者が「最近の若い学生は、面倒くさいことをやりたがらない」と嘆いていました。私の限られた教育経験でもそれを実感したことがあります。学生たちに小論文(英語で)の宿題を出したらある男子学生が書いた小論文の約80%がインターネットで拾った他人の文章のコピーだったことが発覚し、激怒したことがあります。問い詰めたら「提出の前日に、何もやっていなくて、しかたなく『コピー&ペイスト』を繰り返して作った」とのこと。そのときは、めちゃくちゃ怒って「人生は面倒くさいことをやるためにあるんだ!」と説教しましたが、とにかく驚きました。(ちなみに、この学生は今は立派な社会人として面倒くさいことをしっかりやっているようです。パチパチパチ)

ともあれ、かくいう私ももっと「面倒くさい仕事」をやって、選挙の時に応援してくださっている皆さんに応えられる成果を出していきたいと思います。

« 前の記事 | デイリーメッセージメインへ | 次の記事 »

« 一つ前のページへ戻る

「遠山が語れば、政治がわかる。身近になる」
遠山清彦は、3つの無料メールマガジンを発信しています。ぜひご購読ください。

熱い思いを一通250文字にギュッと圧縮。あなたの元に届けます。

遠山スピリット」 携帯電話限定メルマガ

遠山清彦の政治理念、活動が良くわかる。powered by まぐまぐ!

遠山清彦の国会奮戦記(PC版)」 パソコン向けメルマガ

携帯電話でもしっかり読みたい。powered by ミニまぐ!

遠山清彦の国会奮戦記(携帯版)」 パケット定額向けメルマガ

2010年4月

        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30  

カテゴリ

月別タイトルリスト