みなさん、こんにちは。ODA調査から戻って、心身ともにリハビリする間もなく、日本の政治の激流に巻き込まれております。資料を整理したり、メルマガを書く時間もあまりないのですが、もう書きたいことから書くことにしました。
<長井秀和と雑誌『街ぐらし』(vol.19)で対談>
いやー、最近私の同級生の長井秀和君は、売れてますね。テレビをつけると、よく映っているのです。相変わらず(私以上の)毒舌スナイパーでがんばっているのですが、なんか以前よりギャグも面白くなってきたように感じているのは私だけでしょうか。ともあれ、同窓生の大活躍に拍手喝采です。
以前メルマガでも予告しましたが、その長井君と私の対談が雑誌に載りました!『街ぐらし』(取材を受けるまで、見たことありませんでした…ごめんなさい)という季刊誌なんですが、今年の秋号(vol.19)はなんと「永田町」(国会のある街)の特集なんです。その特集記事の中に、私と長井君の同級生対談が含まれていますが、内容はかなり大胆率直です。(はっきり言って党幹部には見せたくない?)対談では、私がかなりマシンガントークして、それに長井が毒舌でつっこむという構図になっています。おかげで私は「野次局長」だとか「前座のかけ出し芸人」とか、いろいろ新たなニックネームをいただきました。本屋に立ち寄ってお時間がある時、落ち込んでいて一瞬元気になりたい時、ご一読ください。
<プミポン国王は灌漑技術者>
さて、ODA調査で8月に訪れたタイは、王国で、プミポン国王という「王様」がちゃんとおられます。その国王の人柄について感動的なエピソードがあったので、紹介したいと思います。
8月20日(金)午前、私たち調査団一行はバンコク市内にあるタイ政府の王室灌漑局を訪問し、日本のJICAが技術協力している「水管理システム近代化計画」についてブリーフィングを受け、意見交換しました。灌漑局は、タイ政府内で特別な部局であり、その理由は王室(Royal)という冠語がついていることに象徴されています。なぜRoyalが灌漑局の名につけられているのか?それは、現在のプミポン国王と大いに関係があるのです。
プミポン国王は、実は、自身が灌漑技術者であって、若いころからタイの地方をめぐり、自ら現場に入って、タイの水利事情の改善に力を尽くしてきたそうです。国王は、単に王室の権威の中に安住し、国民とかけ離れた奢侈な生活を送るだけの人ではなく、農業土木という非常に地味な、しかし国民生活にとって最重要な分野で、自ら専門家となって活動してきているのです。他の諸国の王様・王族がえてして軍事的栄光と結びつくことによって権威的イメージを演出しているのとは、大きく異なっていました。
<タイの千バーツ札に描かれている国王>
王室灌漑局でのブリーフィングでは、JICAから派遣されている専門家の塩田さんが日本語でレクチャーしてくれました。(助かりました。タイ語は、まさに「宇宙語」です、私には。)配布された資料の中に、塩田氏が昨年9月に日本の専門誌に投稿した記事があり、その冒頭部分を読んで、私は大変感動しました。
その話の趣旨はこうです。タイで一番高額の千バーツ札の裏面には、灌漑排水用のダムとその水を使って栽培されている農地の風景画、この事業を自ら提案した国王と共に印刷されています。なぜか。それは、国民に深く敬愛されている国王が発案され、大型ダムとしては初めてタイ独自の予算で灌漑局が作ったものであったからなのだそうです。
私は思わずポケットから偶然所持していた千バーツ札を取り出して、よく見てみました。そこには確かに排水施設らしきものと国王の姿があります。国王は背広にノーネクタイのシャツ姿で、小脇に地図を抱え、手には首からぶらさげた一眼レフのカメラがあります。こんな(といっては失礼ですが)姿で最高額のお札に印刷されている王様というのは、世界中探してもあまりいないのではないでしょうか。
王というのは、自らの権威とその正統制の強化に常に腐心するものであり、だいたい絵に描かれるときは、勇壮ないでたちであることが多いものです。私が英国留学時代にみた欧州の王侯たちの絵は、だいたい騎士姿でした。
うがった見方をする批評家の中には、タイ国王のこの活動も、国民の人気取りのパフォーマンスだと主張する人もいるとのこと。しかし、私はプミポン国王は真剣に自らの国と国民のためにこのような行動を積み重ねてきたのであり、それが国民の王に対する深い敬愛として現れていると(やや直感的ですが)感じています。民衆は、批評家や政治家が思っている以上に賢明であり、物事の本質を見抜いて行動していると思います。
<小泉改革の本丸へ>
最後に、今国会周辺では議員たちの勉強会が頻繁に開かれています。特に、三位一体(地方分権)改革や郵政民営化の問題が大きなテーマになっています。この2つのテーマは、小泉改革の「本丸」といっても過言ではありません。なぜなら、小泉総理は一貫して「民にできることは民に」「地方にできることは地方に」と発言してきていますが、まさに前者の象徴が郵政民営化であり、後者のそれが三位一体改革なのです。
しかし、この2つの政策課題については、問題点も多く、公明党内でも意見の相違があります。特に地方分権を推進する三位一体の改革については、日本社会全体のあり方を大きく変えうる改革であり、結論をだすまでには紆余曲折が予想されます。年末に向けてしっかり取り組んでいきたいと思います。