みなさん、こんにちは。師走で、世間は慌しいですね。私も政務官として最初に迎える年末・年始で、なんだか落ち着きなく動いています。(もともと、落ち着きが無い、という説もあるが・・・。)
<方針転換>
政務官に就任後、メルマガの頻度が落ちて、一部で心配をされました。「メルマガを書けないほど、疲れているのではないか?」「やはり政府に入ったので、秘密主義になったか」とか。実は、十分元気で、メルマガも書こうとしているのですが、まとまった時間が取れないため、中途半端な長さの文章が大量生産され、そのまま時が流れて使えなくなるパターンが多かったのです。加えて、私は文章を書き出すと「長く書く」傾向が強いため、これが災いして「完成品」を作ることができなくなってしまいました。そこで、今後私は方針転換します。「あまり長い文章を書こうとしない(ただし、時間がある場合は書いてもよい)」「質も大事だが、メルマガは出す頻度が大事。後者を重視する」という2つの新方針を決めました。よろしくお願いします。
<インドネシア出張>
さて、私は外務大臣政務官として最初に公務出張したのは、インドネシアでした。12月5日から8日までの日程で首都ジャカルタを訪れ、CSCAP(アジア太平洋安全保障協議会)という国際会議で一つのセッションの基調講演を行いました。(基調講演の内容や後述する視察などの様子は、外務省のHPでも紹介されます。)久しぶりに英語でアカデミックな原稿を演説しましたが、以前大学講師としてある程度場数を踏んでいたのと、イラクに4回訪れた時などについた度胸のおかげで、あまり緊張することなく話すことができました。
演説はよかったのですが、その直後のパネル・ディスカッションで靖国問題などが話題になり、私も手を上げて議論に参戦しました。その際の、自分の英語表現の貧しさ、あれには恥ずかしくなりました。それなりに私の論点は通じたと思いますが、それでも英語で博士論文を書いた人間とは思えない惨状でした。やはり、語学というのは(特に会話能力は)、常に使っていないと「錆びて」しまいますね。インドネシアから帰って、すぐ秘書に指示をして、英字新聞の社説をファイリングしてもらうことにしました。その社説を音読する努力を(昔の学生の頃のように)やろうと思います。
国際会議以外の日程では、視察をいくつかやりました。日本の警察・JICAなどが協力し、ODA事業としてやっているジャカルタ郊外のブカシ県でのインドネシア警察支援や、草の根無償支援で日本が支援したことのある孤児院などを訪れました。それ以外に、私の強い要望で実現したのは、「ジャカルタの一般庶民が暮らしている地区の散策」でした。インドネシア語ができる外交官と現地人スタッフの案内で、はじめてジャカルタの市場の裏通りに入り込んで、限られた時間ですが歩いて、たまに道の上で遊んでいる子どもたちと会話(?)しました。日本の生活水準からみれば、その地域はかなり貧しいところです。私が一番感じたのは、「環境悪化」のひどさでした。空気も悪いし、衛生状態も悪い。インドネシアも高い経済成長率を維持していますが、今後確実に環境対策の強化を迫られることは、間違いありません。中国や他のアジア諸国も(一部を除いて)同様です。日本も高度経済成長の過程で公害問題で苦しんだことを考えれば、同じ道を歩んでいる面もあり、日本の知見はこれらの国にとって非常に役立つことでしょう。
<なるべく安全に歩くには>
貧しい地区を日本人が歩くことには、ある程度の危険が伴います。ジャカルタもそうです。しかし、なるべく安全にそういう地区を通り抜けるコツがないわけではありません。ポイントを以下列挙してみましょう。
(1)服装はスーツ姿をやめ、なるべくラフでカジュアルな格好をする(道端で一回ゴロリとやって汚すとさらにベター)
(2)クレジットカードなど貴重品をなるべくもたない(最小限の現金のみにする)
(3)携帯電話は持っていてもいいが、庶民が見ている前で使わない
(4)常に笑顔で歩き、周囲に警戒感を与えない
(5)子どもを見つけたら、自分から話しかけ、うまく写真撮影(デジカメがいい)に持っていく。写真撮影後、デジカメの画面に写真を出し、子どもたちに見せて、人気者になる。
(6)危険を感じたら、冒険はしない
庶民の暮らしの中を歩くと、華やかな国際会議場や一流ホテルの状況とは異なり、それぞれの国の本当の姿が見えてきて、非常に勉強になります。特に、貧富の格差の激しいところは、そうです。とは言っても、現地事情に詳しい人(外交官やNGOスタッフ等)から「絶対に行かないほうがよい」と助言された場合は、行かないという選択肢しかないことには、留意してください。
これから、沖縄に出張に行ってきます。