デイリーメッセージ

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カタール帰国報告など

みなさん、こんにちは。お久しぶりで、恐縮です。

<「1泊4日」?の海外出張>
私は先週金曜日から今週の月曜日にかけて、中東のカタールに公務出張しましたが、実は「1泊4日」の日程でした。こんなことを描くと「え?」と思われるかもしれません。普通は3泊4日ですから、おかしいですよね。実は「1泊4日」の「1泊」とは、地上のホテルに泊まった数だけをカウントして表現している、つまり残りの2泊は空中の飛行機での機中泊という意味なのです。

私も政界入りしたとき、先輩議員が「また○○大臣が、1泊4日で米国へ行ったらしい」とか話しているのを聞いて、「おかしいなあ」と感じたわけですが、自分が政府の一員として海外出張するようになり、意味がよくわかるようになりました。とにかく国会開会中に海外へ行くときには、効率よく仕事を海外でこなし最短で帰国することが求められます。

「折角、この国に初めて来たのだからもう1日くらい滞在したい」などという要求は原則的に受け入れてもらえません。もちろん、私的な趣味で海外に長く滞在しようというのは、(特に公務で行く場合)論外ですが、それにしても私と随行の秘書官の日程はかなりぎちぎちになり、帰国後疲労を感じないと言えば嘘になります。やはりどんなに飛行機内で睡眠したとしても、高度1万メートル以上の上空で時速500キロで動く物体の中で寝ているわけですから、地上の睡眠とは質が違います。

今日は愚痴を言うために、こんな話を書いているのではありません。次の2つの点を伝えたいのです。(1)議員や政府要人の海外出張は、日程に関して言えば、かなり「辛い」ことが多い(傍から見るほど、楽しくはない)(2)将来外交関係で働こうと思っている人は、知力や語学力は当然ながら体力と忍耐力(と私的には「気分切り替え力」も=目まぐるしく状況が変わっても自分を失わない力)も鍛えないといけない、ということです。

<会議は成功>
さて、今回の出張の最大の目的はIEF(国際エネルギーフォーラム)という国際機関が2年に一度開く総会への参加およびスピーチでした。私は、土曜日にエネルギー業界の民間人を主体とした会議が開かれたのですが、その第4セッションでスピーチをしました。内容は、前回若干書きましたが、エネルギー業界における「官民パートナーシップ」を主要議題として、日本の立場から意見を申し上げました。特に、日本の場合、官民が協力して省エネルギー関連技術の向上を世界最高水準まで引き上げたことを強調しました。

それにしても、カタールが国際会議を頻繁に主催していることに、驚きました。現地の堀江大使の話によると、今年は84もの大きな国際会議が同国で開催されるとのことで、1週間で平均2回ほどとのことです。カタールが人口74万人程度でしかないことを考えると驚異的です。また、カタールは石油や天然ガスの生産国であり、かなり豊かな国であることも、よくわかりました。先日のドバイ程ではありませんが、それでも建築中の高層ビルの数が首都ドーハ全体で20近くあったように思います。あと5年もたつと、この地域には砂漠の上に摩天楼がそびえ立つ近未来都市が幾つも登場しそうで、ちょっと楽しみというか興味深いです。

<アル・ジャジーラ本部を訪問>
最後に、カタール滞在の二日目の午後は時間に余裕が生じたので、有名なアラビア語衛星放送ニュースサービスの「アル・ジャジーラ」本部を訪問し、視察並びに意見交換を行いました。「アル・ジャジーラ」は日本でも徹底した現場主義のイラク戦争関連報道やイスラム世界ではじめて「タブーなしのニュース報道」を実現したメディアとして有名であり、おおむね高く評価されていると思いますが、実際に訪れてみて本当に感銘を受けました。

カタール政府の財政支援のおかげなのか、施設・機材は超一流でしかも(スタジオのデザインなどが)「おしゃれ」でした。またスタッフが非常に多国籍であり、視察の際案内してくれたのはスーダン人の若い女性と南アフリカの若い男性、意見交換の相手はインド人(ただし教育は英国とカナダ)の幹部でした。多くの国籍・文化と背景の違う人々が集っているせいか、活力を感じましたし、また欧米の既存メディアに対抗するという挑戦心がみなぎっていました。

現在アル・ジャジーラの視聴者は全世界で4000万人以上とのことですが、今後は英語でのニュース報道なども開始して事業の多角化を図る意向のようです。ちょうど日本でもNHK改革に関する議論が進んでおり、その中でも海外メディア業界における日本の情報発信能力強化が大きなテーマになっています。私はアル・ジャジーラと日本のメディアが今以上に連携を深め、欧米メディアに対していい意味での競争をしかけてみたらどうか、と率直に感じたしだいです。

ちなみに、アル・ジャジーラで活躍しているジャーナリストの中には少なからず英国BBCでの勤務経験を持つ人がいるようです。今ではそのBBCも競争相手のひとつなわけですが、BBCがアル・ジャジーラの誕生の背景に存在していたということを知って、「うーん、さすがBBC!」と私は唸りました。

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