みなさん、こんにちは。スリランカでの公務日程を全て終了し、今コロンボのホテルでこのメルマガを書いています。現地時間で午後10時40分、日本時間で7月8日の午前2時10分になります。(日本との時差は?3時間半)このあと、現地時間で午前1時半のフライトでタイのバンコクへ行き、その後乗り換えて日本に向かいます。
スリランカには合計25時間くらいしか滞在しないのですが、かなり精力的に動いたので3日間いたような気分です。(実際に、現地の日本大使は私が2日以上いるように感じると話していました。)
<首相・外相等と会談>
さて、今日はまず午前10時から旧知のサマラウィーラ外相と外相公邸で再会しました。外相とは今年5月に東京の夕食会で会ってかなり意気投合しており、友人として暖かく迎えてくれました。30分程度の会談を考えていましたが、あっというまに1時間以上がたち、かなり中身の濃い議論ができました。前半は、スリランカ和平について、後半は二国間関係と北朝鮮問題等について率直な意見交換を行いました。
その後、日本も1980年頃から支援してきたコロンボ港の視察、在留邦人代表(スリランカにはコロンボを中心に800人ほど邦人がいるそうです)との昼食会を経て、午後2時半からタミル人系野党TNA国会議員団団長のサンパンタン氏と45分間ほど会談。シンハラ人中心の政府与党に批判的な立場からの和平についての意見を聞き、私もやや挑発的な質問をして、場面によってはかなり激論になりました。
午後4時から、ウィクラマナヤケ首相を首相官邸に訪ねて、会談。老練なベテラン政治家という風貌でしたが、気さくに話ができました。ここでは2008年に日本で開催予定のスリランカ文化遺産展示会の成功についても話しあいました。今回の訪問では全く見ることはできませんが、スリランカには仏教に関する史跡や植民地時代の要塞など、7つの世界遺産があり、文化的な出土品も多数あるとのこと。2008年の展示会では国外展示が初めてのものも含めて140点以上展示されるとのことで、私も成功のために全力を尽くすことを約束しました。
<話好きなスリランカ人?それとも私?>
午後5時からムスリム系政党の代表で女性政治家のアシュラフ住宅建設大臣と会談。シンハラ人とタミル人の紛争の谷間で苦しむさらなる少数派ムスリム人の状況について、詳しく話を聞くことができました。非常にバランス感覚あふれる話で、私は非常に感動しました。
午後6時からは、先の選挙で負けるまで政府与党であったUNPの総裁(前首相)のウィクラマシンハ氏を党本部に訪ねて会談。ここでは、彼が首相だったときの和平プロセスのいきさつから、今日の状況、打開策等について率直な話をききました。現在の政府側要人とはまた別の視点からの話で、大変興味深かったです。やはり、紛争を深く理解するためには、なるべく多くの当事者の意見を聞くことが大切だと痛感しました。
午後7時半からは、親日派・知日派のスリランカ国会議員やビジネス関係者とともに夕食を食べながら懇談しました。かなり疲労感があったのですが、話し出したら止まらなくなり、結局2時間半、議論しっぱなしでした。スリランカの若手議員もいたのですが、矢継ぎ早に質問をしてくるので一生懸命答えました。「いやー、スリランカの人はよくしゃべりますね」と外務省職員の人に帰りに話したら、みな「あんたが一番しゃべっていただろう」という顔をしていました。確かに、そうかもしれません。
それにしても充実したスリランカでの一日でした。この後の飛行機の中では、かなりグロッキーになりそうです。明日の夕刻日本に帰国しますが、帰国した日くらい自宅でゆっくりしたいと思います。ただ、玄関で愛犬がよだれをたらして、散歩を待っていそうで怖いのですが・・・。アニマル・セラピーですかね、これは。
冗談はさておき、日本に戻ると北朝鮮のミサイル発射問題をはじめ、差し迫った外交課題が山積しています。頭を切り替えて、真剣に取り組んで参ります。