アーカイブ

月別タイトルリスト

デイリーメッセージ

« 前の記事 | デイリーメッセージメインへ | 次の記事 »

「中身のない風船」政権交代の幻想(2)

遠山清彦です。今週発売されたある週刊誌に、民主党の小沢一郎代表の関係する政治団体の中に解散した新生党や自由党時代の団体が温存されていて、総額25億円もの繰越残高があることが報じられていました。取材された関係者も否定していないので、事実なのでしょう。政治団体を使って10億円余りの不動産を取得した小沢氏の、不透明な資金的背景が次第に明らかになってきています。

政権交代した場合、総理大臣になる可能性の一番高い民主党の党首である政治家が、自分の党と関係ない政治団体を温存し、巨額の資金をプールしている意図はいったい何なのか、選挙が近い今だからこそ、国民は真剣に考えるべきではないでしょうか。新生党・自由党時代の流れをくむ2つの政治団体の責任者である平野元参院議員によれば、この資金は「本格的な政界再編が行われるときや、政権交代の仕組みをつくるときの備え」であるらしい。ここでは民主党の政権奪取とは、必ずしも明言されていません。ということは、民主党で政権を取るという以外の選択肢もありうる、という解釈が成り立ちます。

有権者の立場に立てば、民主党を選挙で応援して勝たせても、その党首自らが民主党を飛び出して政界再編を起こすとか、民主党とは違う枠組みでの政権交代を実現する可能性があるわけで、応援した意図が政治結果に反映されないという民主主義の根幹に関わるリスクが生じています。これも、オザワイズムなのかもしれませんが、「政権交代」することだけが至上目的になり、「何のために」「何をしたいから」政権交代なのか、全くわからない。これが民主党の実態なのです。「政権交代」と大書された風船を破裂させたら、中身が全くなかった――。そんな失敗を許容できるほどの余裕は今の日本にはありません。

もしも、中身のない「政権交代」を実現させてしまったら、政治不信を招いた私たち与党議員にも責任があることを忘れてはなりません。その過ちを絶対に犯さないために、残された時間は短いですが、国民皆様の信頼回復のため、ただただ真剣に戦うのみです。がんばります!

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://www.toyamakiyohiko.com/mt/mt-tb.cgi/1197

About

2007年06月23日 08:59に投稿されたエントリーのページです。

ひとつ前の投稿は「政権交代の幻想」です。

次の投稿は「世界でも特異な日本の野党」です。

他にも多くのエントリーがあります。メインページアーカイブページも見てください。