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あいさつで社長賞

遠山清彦です。前回のメルマガで、障害者雇用促進の取り組みを沖縄のNPO団体「ミラソル会」の事例を通して述べました。実は、先週末に同会に行った際に、次のような感動的なエピソードを聞きました。

ミラソル会出身者の就職先は、実は多様です。製造メーカーもあれば、百貨店やスーパー、そして最近では老人介護施設まであります。この様相は、まさに従来の障害者=弱者という一般的イメージとは異なるもので、障害のある方でも健常者と同じ一社会人として立派に働き自立できるということを証明しています。そして、この点こそ、まさに障害者自立支援法の精神の根幹とも言えるべきものであり、この点を無視して障害のある方を社会的弱者のままでいさせよう、という考え方こそ時代遅れだと私は感じています。

そのミラソル会OBの男性で、那覇市新都心にある大手スポーツチェーンの支店に就職した方がいます。驚いたのは、この男性、単に真面目に職場で働いて実績を積んでいるだけでなく、最近同チェーンの本社の社長賞を授与されたというのです。「何が理由ですか?」とミラソル会の一杉所長に聞くと、「どの社員よりもすばらしい、『あいさつ』をする姿が評価されたようです」との答え。来客があると、手を休めておじぎをしながら笑顔で、そして大きな声で「いらっしゃいませ!」。帰る客にも、同様に丁寧に、「ありがとうございました!」。この誠実な姿勢に店長が感動し、それが本社に伝わって社長賞につながったといいます。

「いやあ、彼のようなさわやかなあいさつができる人は、そうそういないと思いますよ。今企業では『あいさつをできない』社員が増えているという指摘があります。ミラソル会では、それはもう徹底的にあいさつ・マナーを教え込むんです。実は、そういう基本が一般社会で忘れられているので、あいさつがきちんとできる社員は大歓迎されるのです。」一杉さんの話を聞きながら、私は以前雑誌で読んだある随筆を思い起こしました。その著者は高名な評論家ですが、「いじめ問題」「教育再生」の鍵は、難しい話ではなく「あいさつの励行だ」と主張していました。

私自身も含めて、あいさつの基本というものを軽視しないよう、努力していかなければならないと感じています。

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